「ヨーガ教室」は、ヨーガをじっくりと学びたいお子さま向けの定期クラスです。

このクラスでは、伝統的なヨーガのエッセンスがふんだんに盛りこまれたヨーガ療法技法 ▶ 体操法 ▶ 呼吸法 ▶ 瞑想法 を中心に、時には遊びを通して、時には制作を通して、総合的にヨーガの学びを深めます。また、お子さまお一人おひとりの興味や現在の関心事を月々のテーマとしてとりあげながら進めていきます。

ヨーガの時間は、自身の内なる世界を探究する時間です。「良い・悪い」「できる・できない」といった二極の世界（外側の世界）にとらわれず、心を鎮めて、「今ここに在る自分」を見つめ続けます。

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保護者のみなさまは、お子さまがこの世に生を受けたとき、どのように感じられたでしょうか。

私はその瞬間、私自身の内からあぶれんばかりの歓喜が湧きおこり、とても広大な、そしてものすごく深い愛で満たされていったことを覚えています。

生まれたばかりの小さな小さな命。その奥に宿るものは【生きる力強さ】と【眩いばかりの輝き】と【どこまでも広がる大きな深い愛】の存在そのものでした。

これこそが、この世に生を受けたひとりひとりにあますことなく与えられた、命の本来の力なのだと感じました。

子どもたちはもちろん、今は大人になったみなさんにも、必ず、生まれた瞬間があります。そして今もなお、みなさんの内で命は輝き続けています。今こうして生きていること、それ自体が、この力を持っている証です。賢者や聖者、偉大な人や億万長者だけに与えられたものでは決してなく、どんな人にでも、すべての人の内に平等に宿っています。
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ヨーガの目指すところは、自身の内に在る「命」そのものとつながること、命のおおもととつながることです。

すべての人が生まれながらにしてすでに持っている命ですが、その輝きは、日ごろの生活の中で、どんどんと隠れていきます。

キラキラ輝く宝石が濁った川の底に沈むと、せっかくの輝きが川の濁りによって隠されてしまいます。同様に、私たちの命の輝きも、「良い・悪い」「できる・できない」というような二極の世界（外側の世界）にとらわれていると、それが濁りとなり、命の輝きが隠されてしまいます。時に在ることすら忘れてしまうこともあります。

自身の外側の世界にとらわれず、「今ここに在る自分」にただ気づき、自身の内を見つめ続けることで、この濁りを鎮めていくことができます。すると、再び命本来の輝きを放ち、愛に満ちた豊かな人生を取り戻していけます。

自分自身の内に在る命の輝きを知った子は、これから先の長い人生、

どんな困難が押しよせようとも、自分自身を信頼し、本来の力を、輝きを、充分に発揮し、愛に満ちた豊かな人生を自身とともに生き抜いていくことができる。

と、私は信じています。

リンゴの味は、どんなに素晴らしい人から教えてもらったとしても、自分でリンゴをかじるまでは本当の味はわかりません。それは、ヨーガも、人生も、同じです。

ヨーガの時間を通して、幼少期のうちから本物の味を知る（体験する・経験する）ことは、混沌とした現代社会を生き抜いていくときに、きっと役に立つ力になってくれる。そして、いつでもどこでも、どんなときでも、自分自身に寄り添ってくれる、支えてくれる、助けてくれる、お守りのような存在「自分自身の絶対的な味方を自身の内に持つ」ことにつながっていくと、私は思っています。

そしてさらに、こうして心豊かに健やかに育った子どもたちは、いずれ大人になり、「自分」だけの小さな世界で留まらず、その先の未来の子どもたちの豊かさとなっていくことでしょう。

今日まで5000年もの長い間ヨーガが伝承されてきたように、愛にあふれる豊かな連鎖として、次の世代へバトンを渡すことができれば、世界中が心豊かで健やかなる人たちであふれ、今よりももっと調和した、平和で穏やかな世界へと、変化させていくことができるのではないでしょうか。

私のヨーガの先生が、このようにおっしゃいました。

「変化する世の中に生き、その価値観に振り回されもするけれど、変化する世の中だからこそ、今の自分自身を変化させていくことができるのです」

少しずつでいい。今の自分たちのできるところから。
未来につづく豊かな世界の種まきを。